7つの水漏れ原因を場所別で紹介と水道の水漏れ時に最初にやるべきことを解説

ひと口に水漏れといっても、場所ごとに原因が異なります。素早く水漏れ箇所を特定するためにも、場所ごとに水漏れが発生する原因を把握しておくのが大切です。

本記事では、浴槽・キッチン・洗面台など場所別に水漏れの原因を紹介します。水漏れが発生した際の具体的な対処法についても解説するので、万が一に備えておきたい方はぜひ参考にしてみてください。

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7つの水漏れ原因を場所別で紹介
水道の水漏れ時に最初にやるべきこと
水道水漏れ原因が分からない場合まとめ

7つの水漏れ原因を場所別で紹介

浴槽・キッチン・洗面台など、場所によって水漏れの原因はさまざまです。水漏れ箇所を素早く特定するためにも、場所ごとに水漏れが発生する原因を把握しておきましょう。合計7つ紹介するのでチェックしてみてください。

水漏れする原因①：浴室

浴室で水漏れが発生する原因は、水栓・シャワーホース・シャワーヘッド・パッキン・切り替え弁などの破損や劣化が挙げられます。特にパッキンから漏水するケースが多く、ポタポタと少量の水漏れが発生していることもあります。

わずかな水漏れの疑いがある場合は、雑巾やキッチンペーパーなどで拭き取ってから漏水していないか確認するのがコツです。少量の水漏れであれば、パッキンや切り替え弁といった部品の交換のみで水漏れを抑えられます。

また、床材や浴槽などのひび割れが原因で水漏れが発生することもあります。床材や浴槽などからの漏水は気付きにくく、放置すると内部が腐食する可能性があるので注意が必要です。いずれもDIYで修復するのは難しいため、専門業者に工事を依頼するのがおすすめです。

水漏れする原因②：キッチン

キッチンで水漏れが起きている場合は、さまざまな原因が考えられます。1つ目は蛇口と給水管の劣化により、接続部分などから漏水しているケースです。漏水している箇所を把握できれば、原因の特定は比較的容易に行えます。

2つ目は、排水ホースが破損して水漏れが発生するパターンです。排水ホースの素材によっては熱に弱いため、熱湯を流した際に破損に繋がる可能性があります。部分的な破損であれば防水テープを巻くことで応急処置になりますが、水漏れが再発するリスクもあるので、排水ホースを交換するのがおすすめです。

3つ目は、排水トラップと排水ホースの接続部分から水漏れが起きているケースです。排水トラップと排水ホースの接続部分には、ナットやパッキンといった部品が使用されており、破損や劣化などによって漏水するリスクがあります。

ナットが原因なら緩みを締め直すだけで水漏れが解決できます。また、パッキンが原因であれば、新しいパッキンに交換するのがおすすめです。いずれも難易度の低い工事になりますが、シンク下が狭い場合は非常に作業しにくいこともあるため注意が必要です。

関連記事：キッチン蛇口を交換する方法やポイント・注意点を解説

水漏れする原因③：洗面台

洗面台から水漏れが起きている原因として、水栓・給水管・排水トラップ・排水ホース・排水管などの劣化や破損が考えられます。特に給水管や排水管の接続部分から漏水するケースが多く、経年劣化による原因が代表的です。

また洗面台下へものを収納する際に排水トラップや排水ホースと接触し、接続部分がズレたり亀裂が入ったりして水漏れが発生することもあります。洗面台下の収納スペースを活用する場合は、配管などに強い衝撃を与えないように注意しましょう。

水漏れする原因④：トイレ・タンク

トイレからの水漏れは、給水管・止水栓・ウォシュレットなどが原因として考えられます。基本的にはトイレの裏側から水が漏れていることが多いため、まずはトイレ裏側の配管部分を中心に原因を探るのがおすすめです。

一方で、トイレのタンクから水漏れが発生している場合は、タンク内部の部品が故障や劣化している可能性があります。主にボールタップとフロートバルブと呼ばれる部品が原因で漏水することがあり、いずれも比較的簡単に交換しやすいのが特徴です。

水漏れする原因⑤：給湯器

屋外に設置されている給湯器も水漏れするリスクがあります。給湯器から漏水する原因は、経年劣化や配管の凍結、施工ミスなどが考えられます。特に寒さの厳しい時期に水漏れが発生した際は、配管の凍結による漏水を疑ってみてください。

給湯器の寿命は約10年といわれているため、10年以上使用している場合はこまめに点検を行うのがおすすめです。また、設置から10年未満かつ新築の給湯器から水漏れが起きているなら、施工ミスの可能性があるので施工業者に連絡してみましょう。

水漏れする原因⑥：屋外の水栓

屋外に露出した水栓がある場合、配管の凍結によって漏水するケースがあります。水は凍結すると体積が膨張するため、配管が膨張した負荷に耐えられないと破裂リスクがあるので注意が必要です。配管が破裂した際は自分で修復するのが難しいため、すぐに専門業者に工事を依頼しましょう。

また、地面に埋まっている散水栓がある場合、蛇口の締め忘れなどが原因でわずかに水が漏れ続けてしまうこともあります。散水栓を使用したあとは、必ず蛇口の締め忘れがないか確認するのが大切です。

水漏れする原因⑦：異音がする場所

壁や床などから「ポタポタ」や「シュー」といった異音がする場所は、配管からの水漏れが発生している可能性があります。異音がする場所付近で原因が特定できない場合、専門業者に漏水調査を依頼するのがおすすめです。

壁や床などの漏水を放置すると水道料金が高額になるほか、カビが繁殖するリスクもあります。繁殖したカビは住宅の柱や基礎などを腐食する原因になり、健康や建物に甚大な被害を及ぼす恐れがあるので注意が必要です。

水道の水漏れ時に最初にやるべきこと

水漏れの疑いがあるときは、まず最初に全ての蛇口を締めるのがポイントです。給水を完全に断つことで、漏水している箇所を特定しやすいのがメリットです。ここでは、水漏れが発生した際の対処法をより詳しく解説します。

蛇口を全て閉める・水道メーターを確認する

水漏れが生じている場合は、迅速に全ての蛇口を締めるのが重要です。給水を完全に断ったら、次に水道メーターのパイロットを確認します。水道メーターのパイロットは水が流れると回転する設計なので、蛇口を全て締めた状態でパイロットが回っているのであれば、漏水が発生している証拠です。

水道メーターは戸建て住宅なら駐車場や庭付近の地面にあることが多く、集合住宅であれば玄関から出て左右いずれかにあるパイプスペース内の下部に設置されています。もし見つからない場合は、建築会社や不動産管理会社などに問い合わせてみてください。

水道の元栓・止水栓を閉める

漏水していることを確認したら、次にどこで水漏れが生じているか調査します。具体的な漏水箇所を特定するために、全ての止水栓を閉めるのがポイントです。全ての止水栓を閉めた状態で再度水道メーターを確認します。

もしパイロットの回転が停止しているなら、住宅内で漏水している可能性が高いといえます。しかし、全ての止水栓を閉めた状態で水道メーターのパイロットが回転している場合は、屋外や壁内から水漏れが生じているケースがあるので注意しましょう。

住宅内の軽度な漏水であればDIYで修繕できますが、屋外や壁内からの漏水は専門業者へ工事を任せる必要があります。

水漏れの原因を調べる

おおよそ水漏れが発生している箇所を特定できたら、次に水漏れの原因を調査します。水漏れの原因を調べるには、基本的に目視で確認する必要があります。水が滴る程度の漏水は目視で確認しにくいため、雑巾やキッチンペーパーなどで拭き取ってから原因を調査するのがおすすめです。

一方、目視で水漏れの原因を特定できないときは、床や壁などの内部で漏水しているケースがあります。水漏れの疑いがある箇所ごとに止水栓を閉め、水道メーターのパイロットを確認するのがポイントです。

床や壁などの内部で水漏れを特定しても自分で修繕するのは困難なので、目視で漏水の原因を特定できない場合はすぐに専門業者へ調査を依頼するのも選択肢のひとつです。

水漏れ箇所を業者依頼するか・自分で修理するか確認する

水漏れの原因を把握できたら、修理を自分で行えるかチェックします。パッキンが劣化していたりナットが緩んでいたりする場合は、簡単な工事で水漏れを修理できます。必要な部品などはホームセンターで手軽に購入できるのもポイントです。

しかし、水道管の破裂や変形などによる漏水が生じている際は、自分で修理するのは難しいので専門業者に工事を依頼するのがおすすめです。

また軽度な水漏れであっても天井や床下などで水漏れが発生している場合は、豊富な経験と高い技術を有している必要があるため、怪我や二次被害などのリスクを回避するためにも業者に工事を任せましょう。

関連記事：蛇口の水漏れ無料相談】水道局指定業者の蛇口専門チーム

水道水漏れ原因が分からない場合まとめ

今回は浴槽・キッチン・洗面台などの場所ごとに、水漏れが生じる原因を紹介しました。事前に漏水の原因を把握しておくことで、スムーズに水漏れ箇所を特定しやすいのがメリットです。原因によってはDIYで簡単に修理できるケースもあるため、費用を安く抑えられます。

ただし、水漏れが発生する原因はさまざまなので、自分で早期解決が難しい場合はすぐに専門業者へ工事を依頼するのが大切です。

水漏れ修理に時間がかかると、高額な水道代を請求されたりカビなどが繁殖する原因になったりするので注意しましょう。