【3選】バリウム便がトイレで流れないときの対処法と未然に防ぐための注意点まとめ
胃や食道などのレントゲン検査では、造影剤であるバリウムを摂取します。バリウム検査後の便は通常のものとは異なり「トイレが流れなくなる」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。
本記事では、バリウム摂取後にトイレで便が詰まった際の対処法や予防策などを紹介します。
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【3選】バリウム便がトイレで流れないときの対処法
お薬や検査のために摂取されたバリウム便がトイレで流れず、お困りの場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、そのような状況に遭遇した際に役立つ3つの対処法をご紹介いたします。
トイレブラシで取り除く
トイレに付着したバリウム便を取り除く方法の一つは、トイレ掃除用のトイレブラシを利用することです。
トイレブラシの毛先を使って、便が付着している部分をやさしくこすります。便とトイレの便器の境目を重点的に狙い、便をはがすように丁寧にこすることがポイントです。バリウム便は粘着性がありますので、完全にはがれるまでに時間がかかることがあります。根気よく、少しずつこすりながら便を取り除いていきましょう。
ただし、付着した量が多い場合は、トイレブラシを使って落とすことがトイレを詰まらせる原因になる可能性があるため、注意が必要です。便の付着範囲が広がる可能性もあるため、慎重に作業を行いましょう。
ぬるま湯で流し込む
バリウム便をトイレで流しやすくするために、ぬるま湯を活用する方法もあります。
まずは湯沸かし器などを使用して、40〜50度程度のぬるめのお湯をバケツなどに用意します。用意したぬるま湯を、バリウム便が付着している場所に向けてゆっくりと流し込んでいきます。
トイレの水が濁ってきたら、バリウム便が溶けてきている証拠です。付着したバリウムが溶けて流れるまで、ぬるま湯をバリウム便にかける手順を何度か繰り返します。
ぬるま湯である程度付着が取れたら、先に紹介したトイレブラシを使用して、残りのバリウム便を丁寧に取り除いていきます。
物理的に取り除く
目に見えるバリウム便の塊を取り除く際には、割り箸を利用する方法が有効です。
割り箸を使って、便をやさしくほぐし、少しずつ便器から取り除いていきます。ただし、割り箸は便をはがすためにのみ使用し、便器を直接こすったり強くこすったりしないように注意が必要です。便器に傷をつけることを避けるため、慎重に作業を行いましょう。
バリウム便がなかなかトイレで流れない3つの原因
バリウムは、胃や食道などのレントゲン検査を受ける際に消化器官内をより明確に撮影するために使用されます。
レントゲン検査の後は、バリウムが混ざった白い便が排泄されますが、バリウムを含む便は通常の便よりも付着しやすく、トイレで流れにくい性質があります。
ここでは、バリウム便がなかなかトイレで流れない3つの主な理由を解説します。
固形化しやすい
バリウムは体内に液体として摂取されますが、その性質上、金属製であり固まりやすい特性があります。このため、胃の内容物と混ざり合い、固形の便として排出されます。通常の便よりも固いだけでなく、排出までに時間がかかるほど固くなるため、トイレで流れにくいのです。
粘着性が高い
バリウムは、固形化しやすく水よりも密度が高いため、トイレに沈みやすいです。さらに、粘着性も高いため、トイレに沈んだバリウム便は便器の底に密着してしまい、流れにくくなることがあります。
節水型トイレと相性が悪い
節水型のトイレには、少ない水量でも効果的に排水する仕組みが備わっています。通常の便であればこの節水型トイレでも問題なく流すことができますが、バリウムが混ざった便は通常の便よりも固く粘着性が高いため、節水型トイレとの相性が悪いです。
節水型トイレは少量の水で排水するため、水の勢いが弱まりがちであり、バリウム便がうまく流れないことがあるのです。
バリウム便によるトイレトラブルを未然に防ぐには?
本記事では、バリウム便がトイレに付着して流れにくくなる状況に遭遇した場合の対処法について解説してきました。しかし、実際に便器に付着した後の取り除きは容易ではありません。
バリウム検査を受ける際は、バリウム便が便器に付着することを未然に防ぐための予防策を取ることも重要です。ここでは、3つの予防策についてご紹介します。
トイレットペーパーを活用する
トイレでのバリウム便のトラブルを未然に防ぐ方法として、トイレットペーパーを活用することが挙げられます。
具体的には、トイレットペーパーを便器に敷くことで、バリウム便が直接便器に触れずに済むようになります。また便の上にトイレットペーパーをかぶせることで、便が流れる際に便器に付着するのを防止できます。
大量のトイレットペーパーを使用するとトイレの詰まりの原因になる可能性があるため、注意が必要です。トイレットペーパーの代わりに、水に溶けるトイレ掃除用のシートを利用する方法もあります。
いつもより多めの水や下剤を飲む
便が直接付着するのを防止する方法ではありませんが、バリウム検査後に多めの水を摂取したり下剤を服用したりすることは、予防策の一つとして有効です。
バリウムは体内に滞留する時間が長いほど固まりやすくなりますが、固まったバリウム便は便器に沈みやすく付着しやすくなります。
早めにバリウムを含んだ便を排出することで、便器への付着をある程度予防できるだけでなく、体への負担も軽減できます。医療機関の指示に従って、適切な量の水や下剤を摂取しましょう。
非常用の簡易トイレを使う
バリウムを摂取した際には、通常のトイレを使用せず、非常用の簡易トイレを活用する方法もあります。簡易トイレを事前に用意しておくことで、トイレの付着を気にせずに排泄することができます。
簡易トイレの処分方法は自治体によって異なるため、使用後の処理方法については事前に確認しておく必要があります。
バリウムが流れないときの注意点まとめ
バリウムがトイレで流れない場合には、いくつか注意点があります。
まず、バリウム便が流れるのを待つのは避けましょう。バリウム便は通常の便よりも粘着性が高く、放置するとトイレの詰まりを引き起こす恐れがあります。
例えば、金属製のタワシで強くこすったり、熱いお湯を流し込んだりすると便器が傷つくことがあります。
対処法によっては便器を傷つける危険性があるため注意が必要です。バリウム便を取り除く際にトイレを傷つけるリスクが気になる場合は、プロの業者に依頼することも考えましょう。
水回り修理の業者は適切な方法でバリウム便を除去し、トイレの状態を確認しながら修理を行うことができます。